「歩育」とは?

イメージ画像 「歩育」という新しい子育ての考え方
「歩く」ことは、生きる基本です。

歩き始めた子供は「歩く」ことで興味と好奇心が広がり、
もっともっと歩きたくなっています。

「歩く」ことは、全身の成長や脳機能の発達を促す意味で大切なことですが、
子供が楽しんで「歩く」には「親への信頼」が重要であることが分かってきました。

歩き疲れた時、心細くなった時、甘えてきた時は、
ちょっと「抱っこ」してあげてください。

身体の密着とアイコンタクトを生む「抱っこ」という行為は、
子供の心に「親への信頼」と「更なる意欲」を育み、
また「歩く」ことを楽しみます。
さらに、将来の「情緒安定した人格・親子の信頼関係」にまで繋がると言われています。

「思う存分歩く」ことと「ちょっと抱っこ」すること。
この繰り返しで、子供の身体も心も親子関係までも一緒に「育てる」。

それが「歩育」(ほいく)という考え方です。
瀧川 光治

「抱っこ」と子育て − パパ・ママにちょっと役立つ良い話 -

 

   皆さんは「抱っこ」についてどのくらい知っていますか?

 

   子育てをするうえで必ず行う「抱っこ」という行為。子供が生まれてから抱っこできる期間は限られています。

 ほんの短い時間だからこ大切にしたい「抱っこ」のことを、一人でも多くのパパさん・ママさんにより深く知っ

 てもらいたい。そんな想いから、このページではダッコリーノの監修をして頂いている抱っこ子育てアドバイザ

 ー / 大阪総合保育大学 児童保育学部 教授の瀧川先生に幼少期の「抱っこ」についての様々なお話を伺い、1話

ずつ更新してまいります。

 

 

 

■第1話 「抱っこ」は期間限定の大切なスキンシップ


 

     「抱っこ」はなぜ必要なのでしょうか?

 

    子どもがまだハイハイしていたころ、歩き始めの頃は、抱っこは当たり前だった

    のに、2歳、3歳を過ぎると、その回数は減り、小学校入学の頃になるち、ほと

    んどしなくなります。年長さんともなると、来年は小学生なのに「まだ、抱っこ

    して欲しがるなんて」と心配の声もきかれたりします。

 

    子どもにとって、抱っこして欲しい場面は大きく2つあります。

 

    1つ目は、疲れて歩きたくない、足が痛いといった肉体的な疲れの回復のために

    抱っこして欲しいとき。

  

    2つ目は、気持ちが落ち着かない、甘えたい、安心感を得たいといった気持ちか

    ら抱っこをして欲しくなるとき。言い換えれば、「癒しのための抱っこ」と

    言えるでしょう。

 

   大人だって、落ち込んだり、不安になったり、精神的に落ち着かないときに、誰

   かがそばにいてくれる安心感や、ぎゅっと抱きしめられる安心感を求めることが

   あります。

   また、初対面の人同士が握手を交わすことによって、親しみや親密さを感じたり

   することもあります。

   このように、人は肌と肌が触れ合ったり、相手と誓い距離になることで、心が安

   らぐことが多くあります。

 

   乳児〜年長までの子どもは、大人に対する依存や信頼感をベースにして、自立へ

   と向かいます。子どもが健全に自立していくためには、他者に対する信頼感がし

   っかり育っていかないと難しいということも言われています。

 

   大人(保護者)との信頼感は、『たのしい』・『うれしい』・『おもしろい』と

   いう気持ちを一緒に体験して、共感してもらう経験をたくさんすることと、

   安心感を得たいときに、気持ちが落ち着かないときに、「抱っこ」や「おんぶ」

   をしてもらって、精神的に癒される経験をたくさんすることが重なり合って、育

   っていくものです。

 

   小さい時期の子どもにとって、「抱っこ」や「おんぶ」といった大人との身体的

   な密着は、その子どもにとって安定した情緒が育っていくために必要なことです。

   特に、「抱っこ」は大人の顔や表情を見ることができる安心感もあります。

 

   このように、「抱っこ」は肉体的な疲れを回復するためだけでなく、大人との信

   頼関係、その子どもの安定した情緒を育むために大切な行為なのです。

 

   

 

 

■第2話   歩行の安定と、心の発達はつながっている!?


 

         子どもの運動機能は生後6か月頃から1歳過ぎ頃にかけて、座る、はう、立つ、

       つたい歩きといった運動機能が発達していき1歳過ぎから2歳頃にかけて、

       歩行が少しずつ安定したものになっていきます。

 

       子どもにとって歩けるようになることは、好奇心や意欲、楽しさやうれしさと

       いった「心の発達」にも大きな影響を与えることになります。

       たとえば、保育所(保育園)の先生方のバイブル『保育所保育指針解説書』には、
       そのことに関して次のようなことが書いています。
 

     「歩けるようになることは子どもにとって大きな喜びであり、子どもは一歩一歩

       踏み出しながら行動範囲を広げ自ら環境に関わろうとする意欲を高めていきます」
  「特に一人歩きによって、自由に移動できることを喜び、好奇心が旺盛になっていく

       中で、身近な環境に働きかける意欲を高めていきます。そして、自分が行きたいと

       ころに行かれるという満足感は更なる発達の原動力となっていきます。」

 

      つまり、1歳〜2歳頃に歩けるようになるということは、単に運動面の発達だけでなく、
      子ども自身の行動範囲が広がり、好奇心や意欲が育ち、更なる発達への原動力になる

      という「心の発達」にも影響してくるのです。

    そして、子どもにとっておもしろい何かを見つけたとき、ちょっとびっくりしてし

      まったとき、大人から少し離れてしまって、ふとさびしくなったとき、顔や身体を

      大人に向けて、「だっこ〜」と、言葉やしぐさで伝えてくることがたびたびあるこ

      とでしょう。

 

      何かおもしろいものを「一緒に見て共感してほしい」びっくりしたり、さびしく

      なったから「安心感を得たい」という気持ちから、「抱っこ」をしてほしくなった

      りするのです。

      好奇心や意欲、楽しさやうれしさといった「心の発達」とともに、いつもそばでい

      てくれる大人の安心感といった安定した情緒の育ちは、乳児期からしっかり育んで

      いきたいですね。

 

 

 


 

    

 

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